昨日は夜遅くまで食べていたというものの、今日は観光バスに乗るので、朝食はしっかり食べておこう!
ということで、ホテルのお粥バイキング。
食べ過ぎ? あ、これ、同行者のも入ってます。ご心配なく。
中華風のグリーンカレーっぽいのが、おいしかったな。
さあ、観光バスで出発!こんなところ(孔子廟)とかいろいろ(…って、それだけかい!)
で、楽しみにしていた「お茶セミナー」。
いろいろなお茶の説明を受けながら試飲することができます。名物なのは、
こちらのおばちゃま。今、旅行会社の台湾ツアーのCMにも出ていらっしゃいますね。
80歳を過ぎてもなお声に張りがあり、動作もきびきびと。
「台湾茶、飲んでるからよ!だからみなさん、買うといいねー」(すばらしいプロ根性!)
これは私の大好きな、「高山茶」。焙煎していないので、緑茶に近い色でしょう。でも緑茶よりも甘味が強く、烏龍茶よりもフレッシュな香りがするので、胸がスキっとします。
一緒に置いてあるのは、「蓮の実」。甘納豆のように砂糖掛けしてあります。
こちらは台湾茶の中でも特に希少な茶葉の「東方美人茶」。ある一時期にある特定の場所でしか取れない茶葉で、紅茶のような香りがします。(色もね)
この後さらに、プーアール茶やジャスミン茶など、何種類かのお茶をたっぷり試飲しました。女性は嬉しかったけど、ツアーで一緒の男性たちは、お茶だけにちょっと渋い顔になっておりました(笑)。
さあ、お昼は、台湾料理をたっぷり!
一般的な観光ツアーでよく行くという、「レストラン・梅子」。
ツアーで行くのだから…とそれほど期待していませんでしたが、どうしてどうして、生きの良いお魚たちのディスプレイ。おお、いい感じ。
これは、前に台湾料理の先生に教わったことのある、「干し大根やひき肉の入った卵焼き」。おいしいのよねぇ、これが。
日本でもおなじみ「豚の角煮(東坡肉)」。このお料理が、のちのち語り草になります。
変哲のない「キャベツの塩味炒め」ですが、キャベツがやわらかくて甘い。
カレイのような「さかなの蒸したもの」。基本はお醤油味。
「イカときゅうりのピリ辛炒め」。私もよくきゅうりと豚肉を炒めるのですが、イカもおいしかったなー。味はピリッと豆板醤がきいていて、
これにそっくり。 え、自画自賛??(笑)
あー、この「白身のすり身のスープ」もおいしかったなー。すり身のうまみがギュッだった。
溢れんばかりの「麻婆豆腐」。台湾の麻婆は、花山椒ではなくて唐辛子の辛さ。ヒリヒリしないところが、食べやすいですね。
これはツアー客一同が、「おいしー!」と声を上げた、「台湾牡蠣と玉ねぎのトウチ炒め」。
台湾の牡蠣は、小指の先くらい小粒なんです。そのエキスを玉ねぎが吸って…ごはんがすすむー。
後は、フルーツと杏仁豆腐。マンゴープリンをオススメされたんだけれど、今日は杏仁で。
全員で残すことなくいただきましたが、もうおなかいっぱい過ぎる。。。
さあ、このおなかを抱えて「国立故宮博物館」へ。
そこで遭遇したのが、
(現場はカメラ撮影禁止なので、国立故宮博物館のサイトからお借りしました)
何と、先ほど食べた「豚の角煮(東坡肉)」をメノウ(瑪瑙)で作った【肉形石】という作品。
清の時代のものとか…
しかし、いくらそっくりのものを見つけたからといって、宝石を見つけた時に、
「よっしゃー、これを豚の角煮にして皇帝に献上しよう!」
って、考えるものかね~?
それを喜んで受け取る皇帝…どんだけ食べることが好きなわけ!?
食へのあくなき追求というか、それをこの博物館の代表作として展示している台湾すげー!と思った博物館でした。
作品の解説を読むと、さらに笑えます。
このほかにも兵隊さんの行進を見たり、なんやかんや(…で、またもそんだけ)ツアーも終わり、晩ごはんの時間に。
台湾で食べたかったもののリストナンバー2、「牛肉麺(ニューロン麺)」を食べに行こう!ということで、先生に伺っていたお店にタクシーで乗り付ける。…と、
想像していたのとはちょっと違って、いかにも町の定食屋さん風のところ。入口でお惣菜を選んで、自分の席に運びます。ジュースも自販機で買って持ちこむシステム。
分からないながらも、目的の「牛肉麺」を。おお、牛のお出汁がきいてる。
牛ダシがおいしいので、何も具のない「牛肉湯麺」(湯とつくと、スープだけで具がないものになる。かけそばみたいなもの)と、「魯肉飯(ルーローファン)」、「スペアリブ(排骨)の甘辛煮」。
で、私はとっても満足したのだけれど、いかにも町の定食屋さんだったものでビールすらなく、同行のダンナは不満ぶつぶつ。。。
でも台湾の夜は長いので大丈夫。夜市に行けばいいのよ、夜市に。
チーズや卵、好みのソースをトッピングしてくれる「薄焼餅」。熱々のチヂミみたい。
まんま絞っただけのスイカジュース。
ビールを買ってご満悦のダンナがチョイスしたのは、「関東煮」と書いてある屋台の「おでん(そう、ひらがなでおでんと書いてある)」。
次の日、地元のスーパーに行ったら、まさにこれが売っていて「紀文」のラベルが…
なぜここまで来て、紀文のおでんかねー?と、膝が崩れ落ちそうに。。。で、でも、ピリ辛の味噌ダレがついているのが台湾っぽい。
「やっぱりおでんはおいしいよ~。キミも食べなよ!」
と、さらにさらに大満足になったダンナ。せっかく選ぶんなら…と、私は不気味に浮いていた見たことのない2種類をチョイス。
白い方は、「白ゴーヤ」だった。苦くないから、おでんもおいしい。
で、紫の四角のものはむっちりした歯ごたえだったので、てっきり「古代米のちまき」風のものだと思って、みんなに、
「きっと古代米のもち米でちまきにしたんだよ。おいしいよ!」
と食べさせてしまったけれど、帰って調べたら、「猪血糯(チューシェガオ)」という、豚の血をもち米で固めたものだった。
私は平気だけど、ダンナは聞いただけでおなかが痛くなるに違いないので、これは一生の秘密にすることに…
そんなこととは露知らず、台湾の夜は更けていくのであった…