ミシュラン…輝く星が消える時 (ミラヴィル閉店)

実は少し前にシェフから聞いていたのですが、渋谷のミラヴィルが閉店するということで、まだ食べていないスペシャリテを食べておかねば。。。と、ランチに行ってきました。

d0339678_12382803.jpg


今日、いただいたお料理をさっくりと。

d0339678_12382856.jpg


アミューズは、「白桃とヨーグルトのスープ、白トリュフオイルの泡」
甘味のあるスープに白トリュフオイルの香りとピンクペッパーの辛味が、爽やかです。

d0339678_12382817.jpg


前菜は、これを食べておきたかった、「スペシャリテ 和牛舌とフォアグラ、トリュフのサンマルク仕立て セミドライイチジクのソース」
タンの歯ごたえにフォアグラがねっとり絡んで…イチジクのソースがおいしい!

d0339678_12382848.jpg


これが食べられなくなるのはホントに悲しい。。「ひよこ豆のパンとライ麦のパン」

d0339678_12382804.jpg


今日のお魚は、「瀬戸内の白コチにハモのまこのクリームソース」
手前のプチプチはエゴマで、これがアクセントになっています。

d0339678_12382826.jpg


私は、お肉はあっさり目にしました。「仔鴨のロースト トウチ風味焼きとじゃが芋のクーリ 雫石産5種類のトマト屋のトマトの焼きトマト添え」

クーリというのは、じゃが芋を裏ごししてクリームソースのように仕立てた軽いもの。それぞれ味の違うトマトによく合っていました。

d0339678_12382897.jpg


ちなみに私のお相手の方が選んだのは、「白河高原清流豚のローストとイタリア カステルッチョのレンズ豆とそばの実のマリネ ピリッと辛みのきいたオイルソース添え」
これ、豚の火の通り加減が絶妙。食べ応えのある一品です。

d0339678_12382829.jpg


デザートは、限定5食だった(限定に弱い。。。)「ショコラとヘーゼルナッツのクーランと木イチゴのソルベ ブラックペッパー風味のデュオ」

クーランは、外側がクッキー生地のようにさっくりしているけれど、中は熱々のチョコレートフォンダン。で、その下にはヘーゼルナッツのクリームも入っています。トロットロでおいしい~~。
で、冷たい木イチゴのソルベが舌をリフレッシュさせてくれます。あー、おいしい。

まあ、これが私の選んだお料理たちでして。。。今日はそれよりも違う話。



今回ミラヴィルの閉店にあたっては、シェフいわく、

「決して後退という意味ではなく、新店に向けてのリニューアルと準備期間」

であるとのことです。

ミラヴィルからのご挨拶 


でもちょっと洩らされたのは、ミシュランの星を取られてから、ここ2年、ほとんどお休みがなかったこと。
それから、ご自身が大切にされたい料理への想い。

今日、私が頼んだのではない、他の料理たちも見て下さい。

d0339678_12382854.jpg


シェフの代表的な一皿 「温野菜の“レギューム ショー”軽いガーリックとブイヨンのクリームソース添え」

それぞれの野菜が、持ち味にしたがって、茹でたり焼いたり炙ったり。。。全部違う仕立てになっている美しい一品です。

d0339678_12382881.jpg


デザートの定番 「フォンダンショコラ」

これは小麦粉を使わないで作る、しっとりした濃厚なものです。

この2品を見ていただいても、シェフがお皿に表現したいものがあるということがお分かりになりますよね。ただのアイスクリームの盛り合わせですらこれなのです。

d0339678_12382892.jpg


料理に集中したい、自分が送りだす皿ひとつひとつ、素材ひとつひとつを大切にしたい。。。それが、ランチの予約が取れなくなってしまうほどのお客様の集中に、適えられなくなってしまったジレンマ。。。(と想像いたしました)

シェフは、しばらく休養をされながら、自分の感性の部分…絵画や陶芸…を磨かれ、新しいお店の下準備をされるそうです。新しいお店のオープンはもちろん嬉しいですが、このお皿たちは、もう帰ってくることはないでしょう。

シェフに教えていただいたあのお料理、冬にならないと食べられないあの一品。。。もう一度食べたかったものもたくさんあります。

ミシュランの星をつけられたことで、渋谷の片隅でひっそり輝いていた星が燃え尽きてしまったことは、大変残念なことです。



今日は、

「安井さん、この間安井さんのCM見たよ。あの青汁(サントリーの【極の青汁】)って、本当においしいの?」

というシェフに、【極の青汁】をプレゼントしました。反対に私がシェフの本を差し出して、サインをお願いしたところ、

d0339678_12382862.jpg


こんなお茶目なサインを。。。

都志見シェフってば!

d0339678_12382859.jpg


口は悪いけど、正直で素敵なシェフ。休養の後には新たな輝きを増してオープンしてくださることと思います。

しっかりお疲れを癒してください。そして、新しいお店の開店、お待ちしております!
<< 【レシピ】山形のだし 【特集】愛と誇りを持っていますか? >>