【食い倒れないぞエッセイ】だから凪、きっと凪

【凪】

独特な筆づかいで描かれたのれんの下をくぐると、カウンターと座席が数席。
決して広くはないけれど、おいしそうな雰囲気がぷんぷんする。

カウンターの後ろには大きな生簀があり、網に入った穴子とニョキっと顔を立てた穴子が…

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ふと思い出すのが、昨年行った水族館のチンアナゴ。

ああ、兄弟よ。。。

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大きなサザエのつぼ焼きのお通しにもびっくりしたけれど、次に出てきた「穴子の刺身」にさらにびっくり。

お皿選びも、「まさに穴子!」。

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淡泊な白身なのに強い弾力があり、甘みを噛みしめると最後にフッと鼻に抜ける獣肉のような香り。

どれだけ強い筋肉を持っているのだろう。

大将に聞くと、

穴子は、非常に生命力の強い生き物で、穴があるととにかく頭を突っ込んで入り込んでしまうので、生簀の排水溝に頭が入りそうな穴子は、網に入れて置かないと大変なことになる…

ということ。なるほど、それで↑の写真のようになるのか。

刺身を味わっている前では、大将が次々穴子を捌く。

そして出てきたのが、このカリカリの骨せんべい。

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太くて噛みごたえのある骨、細くてサクサク感がたっぷりの骨。塩だけのシンプルな味なのに、手が止まらない。
というか、山盛り~~。食べ過ぎてヤバいでしょう。

他にも海の幸から山の幸まで、次々出される手の入った一品。

いや、もうお腹いっぱいだし…と、ここで土鍋の「サザエ飯」が登場。

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ほろ苦くうまみが閉じ込められたごはん。

あああ、米ってすばらしい。


外に出て、おいしかった料理の余韻に浸りながら見上げると、くぐったのれんと同じ筆文字の看板。

【旬魚季菜 凪】

なぎ…の文字が、まるで穴子がのたくるように跳ね回っている。

「妹が描いたものです」と、見送るために出てきてくれた大将。

なるほど、表面は穏やかに凪いでいるけれど、躍動感たっぷりな料理はまさにこの文字そのものだなぁと、看板に後ろ髪を引かれながらお店を後にした。
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